【結論】男性サラリーマンは育休を取りたければ取っていい。理由なんて必要ない
共働きかどうか?両親が同居してるかどうか?両親は近くに住んでいるか?夫の休日は土日か?
家庭環境は千差万別です。そのため、子供が産まれたタイミングで夫が育休を取得する理由や目的もその数だけ存在します。
しかし、この記事で主張したい結論を先に言っておくと「理由なんてなくても育休を取りたければ取ればいいじゃん」です。なぜなら、同じ条件でも夫が育休を取得する人もいれば、取得しない人もいるからです。そこには「育休を取得したい」という意思があるかどうかの違いしかありません。
以下では私が育休を取得した「理由」を紹介しつつ、「いやいや、育休取得に理由は必要でしょ。」という反論に対して意見を述べていきたいと思います。
男性サラリーマンの私が育休を取得した理由
タイトルと矛盾するようですが、私が育休を取得した理由を短くまとめるならばこうです。
「妻の両親が現役で働いているので里帰りができない。さらに頼れる親族が身近にいない。そのため産後の大変な時期を乗り越えるには夫(私)が育休を取るしかない。」
ただ、これは会社などに説明する表向きな理由で、育休を取得した本当の理由はこうです。
「妻と一緒に自分も育児に向き合いたい!仕事一辺倒で家族を疎かにしたくない!豊かな人生を送りたい!」
もう少し詳しく説明していきます。
両親が遠方で現役で仕事中、かつ、親族が身近にいない
上京した夫婦が結婚して子供を授かった家庭は、出産にあわせて妻が一時的に実家に帰る「里帰り出産」を選択するケースが多いのではないでしょうか。実際、私の周りにもたくさんいます。
しかし、私の妻は両親が現役で働いており「里帰り出産」という選択肢がありませんでした。
また、私たち夫婦はともに地方から上京しているので、近くに親族がおらずヘルプも得られそうになりませんでした。
つまり、私が育休を取らない限り、妻は出産と同時にワンオペ育児となる状況でした。
「ワンオペ育児」の大変さは世間を騒がせているとおりなので、「妻にワンオペ育児させてはいけない」という思いがありました。
育児に向き合い、ひいては人生を豊かにする
私はもともと、昭和や平成の前半にあったような「夫は仕事、妻は家庭」という価値観があまり好きじゃありません。
はっきりいって会社で仕事することは好きでやってるわけじゃないです。
生活するためにお金が必要なので、仕方がなく安定してお金がもらえる会社にいって働いています。
仕事に人生を捧げるよりも、夫婦円満で子供とも仲良しな楽しい老後を送りたいのです。
この本音を直視したとき、家族と仲良く楽しい老後という人生のゴールを目指すために、育休を取得するという選択は自然でした。
結局、これがすべてです。まずは「自分がどうしたいか」。先に述べたような表向きな育休を取る理由は正直いって後付けで考えました。
それでもみんな育休を取らずになんとかしている?
確かに同じような状況で育休を取らずになんとかしている人たちは多数いらっしゃると思います。私の家族も、私が育休を取らなくてもなんとかはなったかもしれません。死にはしないでしょう。
ただ、それで健康的で楽しく幸せな生活は送れるでしょうか。
育休を取得すると職場に迷惑をかける?
はい、育休を取得すると職場に迷惑をかけます。
しかし、私は育休取得によって職場に迷惑をかけることに対して臆せず堂々としていいと考えます。
夫が育休をとらなかったら、妻は育児の辛さにより精神的な病気になってしまうかもしれない。育児に前向きになれず赤ちゃんに笑顔で接することができなくなってしまったかもしれない。そうなると、赤ちゃんもストレスを感じてしまいネガティブな影響を与えてしまうかもしれない。
実際にそうなってしまい、家庭環境を悪化させてしまった家族がいるのは想像に難くないです。
育休を取るとたしかに仕事仲間に迷惑をかけます。しかし、育休をとらないと妻と赤ちゃんに取り返しのつかない多大な迷惑をかけることになります。
あなたは仕事仲間か家族か、どちらかに迷惑をかけなければならないです。異動や転職したそれまでの人間関係である職場の人と、将来ずっと一緒に過ごす家族とどちらが大事かは明白です。
人間は迷惑をかけずには生きていけません。このことを前提に腹をくくりましょう。
日本人は子供の頃から「人に迷惑かけちゃダメですよ」と教育(洗脳)されており、他人に迷惑をかけることを過剰に避ける傾向にあります。家族に我慢させてまで回避することがあるので非常にタチが悪いです。
日本人は「人に迷惑をかけるな」といい、インド人は「自分も迷惑をかけているのだから」という
(引用)ここですという名前のブログやさん
迷惑はお互いさまなのだから、今後、職場の他の誰かが育休取得を希望したときに笑顔で歓迎することができればオーケーなのです。
いままで育休を取得している男性なんていなかっただろう?
職場において、これまでに男性が育休を取得した前例がない場合も多いと思います。私の職場もそうでしたが、私がその第一号になって育休を取得しました。
これまでがどうだったは気にする必要はまったくありません。
よく「みんなこうしている。いままでこうしてきた。」のようなことをいう人がいますが、よくよく考えるとこれは理由になっていません。
極論かもしれませんが、上司の世代の人がおじいちゃん世代から「俺は若いころ戦争にいってきたから、お前も戦争にいけ」とか言われたら「はい、行きます」となるでしょうか。もっと極論をいうと、石器時代のご先祖様は狩りや採取による自給自足の生活をしていたのだから「お前も自給自足しろ」といわれたら「はい、自給自足します」とはなりませんよね。
理由は明白で現代においては「わざわざ(自給自足や戦争といった)苦労をしなくてもいいから」です。
現在は育休という制度があるのだからこれを利用して、わざわざワンオペ育児という苦労を妻にしてもらわなくてもいいんです。
「みんなこうしている。いままでこうしてきた。」という理由が通用するならば、まだ人類は狩りや採取していたことでしょう。人間は時代に応じた幸せの形を追求していいんです。
少し話がそれますが、育休の話に限らず「みんなこうしている。いままでこうしてきた。」という理由は基本的に間違っていることが多いので疑ったほうがいいです。
育休を取得する納得のいく理由を説明してくれないと容認できない?
まず、育休は法律で認められた権利であり、その法律にかかれている育休の取得条件に「理由」は存在しません。サラリーマンならば家庭環境に左右されず、誰でも育休を取得することが可能です。
つまり、育休を取得する「理由」がどんなものであろうと会社の上司は拒否できません。上司やチームメイトが容認できなくても、育休取得の可否には関係がありません。むしろ全員に納得してもらうのは諦めたほうがいいです。
ベストセラーの「嫌われる勇気」でも紹介されていましたが、ユダヤ教の教えに次のような話があるそうです。
「10人の人がいたら、そのうち1人は何があってもあなたを嫌う。2人はすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人はどちらでもない人たちだ。」
育休を取得する理由をどれだけ積み重ねても、受け入れられない人がいることは仕方がないということです。また、容認できないその人の存在によって、育休取得がおびやかされることはないということを理解しておきましょう。
ただし、注意していただきたいのは、私は「理由を説明しなくていい」または「理由は適用でよい」とは言っていません。会社やチームメイトには育休を取得するにあたり迷惑をかけるため、誠心誠意できる限り納得のいく形で「理由」を説明する努力はした方が良いと考えています。
まとめ
私と同じ状況でも育休を取る人もいればとらない人もいることを考えれば、結局のところ育休取得の理由は「自分が育休を取りたかった」の一点につきます。
男性が育休を取得するにはいろいろと心理的なハードルがあり乗り越えるには「勇気」が必要でしたが、実際に育休を取得してみて私は本当に満足しています。
育休取りたいけど、会社に迷惑をかけるし・・・と二の足を踏んでいる方にとって少しでも参考になれば幸いです。
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