男性の育休取得に対する批判は妥当か?育休の取得経験者である私なりの回答

男性の育休取得について8割は賛成とのアンケート結果が発表されました。サイコム・ブレインズ株式会社社調べ(2019/7/18)

10人のチームだったら2人くらいの人からは理解を得られず批判的に思われてしまう、ということになります。その後の仕事に支障がでかねないレベルです。悲しいことですね・・・。

男性の育休取得がみんなに理解される世の中を目指して、微力ながら私はこうして記事を投稿していきたいと思います。

さて本題ですが、男性の育休についての批判を分類するとだいたい以下のようなものではないでしょうか。

  • 「基本的に妻が1人でも育児できるのだから、夫はいらないのでは?」
  • 「いままで男性で育休取得の前例がないけど、なぜあなただけ取るの?」
  • 「あなたが育休を取得すると仕事に影響がでるしみんな迷惑する」
  • 「育休なんかとるとキャリアに傷がついて出世できなくなるよ」

同僚に批判されるかもしれないのと同時に、育休を取得しようとする自分自身の中でもこれらと同じような思いが湧いてきて、自分自身をも批判してしまいます。これが結構やっかいで、モヤモヤしてしまい、男性サラリーマンの人々が「本当は育休を取りたいのに育休取得への一歩を踏み出せない」という結果になってしまっているのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では実際に育休取得の一歩を踏み出した私が、上記のような批判についてどう考えているのかまとめてみたいと思います。

ただ、最初に言っておくと「育休取得は良し悪しの二元論で語れるものではない」と考えてるので、「こういう考え方もあるよ」程度で聞いていただければ幸いです。

男性の育休への批判に対する私なりの回答#

「基本的に妻が1人でも育児できるのだから、夫はいらないのでは?」#

これ対する私の回答は妻にワンオペ育児をさせてはいけない。育児は2人以上で、できれば夫婦で行うべきです。

確かに1人で育児をしている母親は世の中にたくさんいると思いますが、そのような母親はほとんど全員ブラック企業かそれ以上に苦労しており、精神をギリギリまで削られています。

母親1人で育児している状況を、最近では「ワンオペ育児」と呼ばれたりします。「ワンオペ育児」とGoogleで検索すれば、母親1人で子育てすることが超大変であることを訴えている記事やブログが星の数ほど存在することがすぐにわかります。そう、ワンオペ育児が大変なのは紛れもない事実です。私は妻にワンオペ育児の辛い思いを絶対にさせたくないです

約20万年のホモ・サピエンス史上、ワンオペ育児をしなければならない状況が頻発するのは、先進国における現代のここ数十年だけなのではないでしょうか。それくらいワンオペ育児の状況はあり得ないことなのですが、とくに日本ではワンオペ育児の大変さへの理解が薄いです。

また、「じゃあ、夫が育休をとらずに、妻が里帰り出産すればいいのでは?」という意見もあると思います。私の場合は、妻の実家が現役で働いているためそもそも里帰り出産という選択肢がありませんでした。ただ、もし里帰りできる状況であっても、可能であれば夫が育休をとって夫婦で育児するべきというのが私の意見です。

その理由は、里帰り出産した場合、妻が里帰りから戻ってきた瞬間にワンオペ育児になってしまうからです。里帰り出産した場合、夫は育児スキルがゼロのままです。夫もこの状態で仕事の激務をこなしながら育児スキルをアップするのは困難です。結果、妻によるワンオペ育児状態に突入してしまいます。夫が育休を取得して夫婦で一緒に育児スキルをレベルアップし、夫婦で育児をする環境を作り上げていくのがベストです。

「いままで男性で育休取得の前例がないけど、なぜあなただけ取るの?」#

これに対する私の回答は、前例の有無はあまり関係ない。むしろ、前例のない中で育休を取得しようと試みた勇者です。

前例がないと育休を取れないのならば「では、この組織はいつまでもだれも育休を取れないままなの?」ということになります。

育休の話に限らず、変化の激しい昨今では組織は時代に合わせて変化し続けなければ勝ち残れないです。その中で、男性が育休を取得できるようになるということは良い方向の変化です。さらに言うと、変化するには必ず誰かの最初の一歩が必要です。

もしあなたの組織で男性が育休をとったというような前例がなかったのなら、あなたが新たなる変化の勇気ある一歩を踏み出したと考えて堂々としていいと思います。

ただし、実際に「いままで男性で育休取得の前例がないけど、なぜあなただけ取るの?」と同僚に聞かれた場合に堂々としすぎると嫌われてしまうかもなのでご注意を。心の中だけで勇者になっているのが得策です(笑)

「あなたが育休を取得すると仕事に影響がでるしみんな迷惑する」#

これに対する私の回答は、はい、申し訳ありませんが同僚のみなさんに迷惑をおかけしますです。

育休を取得すると数ヶ月間は不在になるので、誰かがその分の仕事をカバーする必要があります。はっきりいって職場の同僚に迷惑がかかります。しかし、育休を取らないと「妻にブラック企業並に超絶大変なワンオペ育児をさせる」という迷惑をかけることになります。育休を取得する男性は、苦渋の選択ですが、職場か妻かどちらかには迷惑をかけないといけないんです。

もちろん、優先すべきは妻です。その理由は次の2つです。

  • 仕事は職場の同僚がカバーできるけど、育児をカバーできるのは夫のみ。
  • 終身雇用が崩壊しつつある現代において、明日にでもオサラバするかもしれない同僚との人間関係より、一生を共にする妻との人間関係の方が圧倒的に重要。

育休をとり職場に迷惑をかけるのはどうしても申し訳ない気持ちがあり二の足を踏みますが、職場より妻を優先したことによる「仕方がないこと」と考えて強い意思をもちましょう。

また、今後、他の誰かが育休取得を希望したときに快く受け入れてあげましょう。それだけでいいんです。会社は仕事をお互いカバーしあってこそ成り立っているのですから。

「育休なんかとるとキャリアに傷がついて出世できなくなるよ」#

この批判に対する私の回答としてはそんな職場なら出世しなくても構わないです。

もし「育休を取得すると出世できない」が事実であれば、その職場はかなりブラック度が高いです。その職場は、会社に従順で家族を犠牲にしてでもフルコミットしてくれる社員を歓迎しています。そんな会社で出世したら、今以上に馬車馬のように身を削って働かされてしまうのに間違いありません。

今の給料に問題がなければ無理に出世しなくてもいいし、もし上を目指すとしても転職して少しでもホワイトな会社に勤めたほうが良いと思います。

もし育休を取得した結果、本当に今の職場で出世できなくなったのなら「それを良い機会と捉えて転職活動を開始する」と心で決めておくとだいぶ気が楽になります。

まとめ#

いかがでしたでしょうか。今回の記事で紹介したのはあくまで私の考えなので万人には当てはまらないと思います。

ちなみに、私は「妻から育休とってほしい」と言われてから決心がつくまで2か月くらいかかりました。二の足を踏んでいたのはほとんど「周りにどう思われるか」ということでした。

私は自分自身のために考えを整理して納得しました。育休取得の一歩を踏み出すために、まずは自分で納得できること、が結構重要です。

みなさんも批判を恐れて育休取得に二の足を踏んでしまいそうな場合は、この記事で私が行ったように、批判に対する自分なりの回答を書き出してみてください。そこに一筋でも納得のいく答えが見出せれば、批判をされようが、強い意思をもって育休取得に向けて進めるようになるのではないかと思います。

コマ

あなたがこの記事を読んでくれているということは育休取得を考えているということだと思います。勇気のある一歩を踏み出して、一緒に男性が育休を取得できる世の中を切り開きましょう。

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