FT(卵管鏡下卵管形成術)体験記と実際にかかった費用について
こんにちは。お盆休みが終わり泣きそうな妻ちぃです。不妊治療を始めてから半年が経ち、先日FTの手術を受けました。
私が妊娠しにくい原因の1つは、右側の卵管が詰まっていることで卵子と精子が受精しにくいことでした。それを、治療するためにはその詰まりを解消するための手術である卵管鏡下卵管形成術(通称:FT)を受ける必要があるのですが、治療費が高額ということと、ほぼ1日かかることで迷っていました。
でも、「どうせやるなら早めにやった方がいい」と考え、仕事が繁忙期ではない8月のうちに思い切って手術を受けることしました。
以下のページでFTについてわかりやすく解説されています。
不妊症の中でも私と同じように、卵管に原因のあるものが高い割合を占めているようです。ですので、これからFTを受けようとされる方、迷っていらっしゃる方の参考になるよう記事を書きたいと思います。
前日
前日21時より絶飲食の指示がありましたので夜ごはんを遅めに取りました。次は、術後(翌日の15:00くらい)まで水も飲めません!体力を温存しようと早めに11時には就寝しました。
当日
身支度を整え、持ち物を確認します。いるものは、手術の同意書、ナプキン、ショーツです。FTの手術は通常30万円ほどしますが、手術費高額療養費制度の適用となるため私の場合は10万前後になると思われます。しかし、念のために制度が適用にならないかもしれない事態に備えて30万円を用意し持って行きました。待つ時間もあると説明を受けていたので、行き途中に愛用の雑誌「サンキュ!」を購入しておきました♪
10時半、病院到着。
普段は仕事をしているので平日のこの時間に病院へ行けることはほとんどないですが、想像してたよりもたくさんの患者さんがいてびっくりしました。週末もいっぱい患者さんがいるのに平日にも溢れるほど人がいて、不妊治療している人って本当にいっぱいいるもんだなと思いました。
診察
受付を済ませて待合室で待っていると、早速、診察に呼ばれました。すると、なぜかいつもの男の先生とは違う女の先生でした。
とても感じのいい先生で、「何か質問はありませんか。」と優しく聞いてくれたので、「片側だけ詰まっているのに、両側みるのはなぜですか??」って聞いてみました。先週、右側の卵管しか詰まっていないのに「両側を見て治します。」と説明されたのを思い出し、「片側だけだったら手術の費用も半額で済むのにな・・・」とネットの記事から見つけて思っていたためです。
すると、「研究が進み、造影検査(卵管が詰まっていないかを確かめる検査)で詰まっていないと判断された片側も実際はかなり狭くなっていることがあり、その確率も高いことがわかってきてるので最近では両側を見るんですよ。」と教えてくださいました。妊娠する確率があがるなら、それに後悔のないようにしてくれるならと納得しました。
その他、先日の手術を受けられるかどうかを確認するために血液検査をした結果を教えてもらいましたが、問題ないということなので無事に手術を行うことになりました。
点滴(1時間)
そのあと、ベットがある部屋に移動して点滴をうちながら1時間ほど待機しました。点滴を打つのは、手術に必要な水分を補給するためだと聞きました。その1時間の間に隣の人が先に手術を受けました。
その隣の人と看護師さんの会話はカーテン越しにもろに聞こえるので、正直辛い気持ちになってきました。その方が手術室に入る前は看護師さんが、「緊張しますよね。」と声をかけても「いや、あんまり!」みたいな感じだったのに、手術室から戻ってきたときには麻酔で錯乱気味に「寒い、寒い!」「気持ちが悪い!」「どうしたらいいかわからない!」と声を苦しそうにあげていたからです。「そんなに、辛いのかな・・・」と私は不安になりました。
手術(30分)
1時間、点滴をしておそらく11時半ごろ、手術室へ移動するように言われました。手術室は4畳ほどで狭い中、間接照明のような薄暗さがあって、気持ちを落ち着かせるためなのかどこかのお洒落レストランのようなシックな音楽がかかっていました。
横たわり、麻酔をかけられ、すぅーーーっと記憶がなくなっていきました。ものの20分か30分ぐらいの手術なのでしょう。手術を受けている間の記憶はまったくありません。時間の感覚もなく、次に気付いたときには終わっていました。
休息(3時間)
手術が終わり、手術室からもとのベッドのある場所へ運んでもらった記憶が何となくあります。不思議と痛みもなにもなく、ふわーふわーっとむしろ気持ちがよかったくらいです。個人差があるのでしょうか。隣の人はあんなに苦しそうだったのに自分にはまったく痛みがなかったのです。でも、自分がそう思っているだけで、覚えていないだけなのかもしれません。
何度か目が覚めてその度に視界が定まらなくまだまだふわふわするから寝ようみたいな感じでしたが、2時ごろには意識もはっきりとしてきて看護師さんを呼んで点滴も抜いてもらいました。でも、「1時間はまだ休んでてくださいね。」と言われたので、スマホを見たり雑誌を少し読んだりしてベッドの上で過ごしました。不思議とお腹は空いてませんでした。
再度、診察
手術の結果を聞く、ドキドキの診察です。先生から「右側にも詰まりがありましたよ。そして両方ともうまく通せましたよ。」と教えていただきました。私は、とても安心しました。そして、両方やってもらってよかったと思いました。これで半年間妊娠しなければ次は体外受精へと進むことになると説明を受けました。
お会計
高額療養費制度を利用することができ、お会計は、9万7753円でした。 高額療養費制度については前回の記事でも書いています。 この制度を利用できて一安心です。
帰り道
午後4時、ついに病院から解放されました。それと同時に急激な空腹感が!コンビニに寄ってむさぼるように菓子パンを食べました(笑)それでもまだ少しふらつきもあったため、旦那さんが休暇をとって迎えに来てくれたことは有難かったです。
日帰りで付き添いもNGなので、やっぱり迎えに来てくれる人がいる帰り道とそうでない帰り道は精神的にも肉体的にも負担が全然違うので、可能であれば半休でもとって迎えてきてもらえると良いと思います。 以上、FT(卵管鏡下卵管形成術)体験記と実際にかかった費用についてでした。