男性サラリーマンが育休を取得するまでの葛藤と周りの反応

男性サラリーマンが育休を取得するまでの葛藤と周りの反応
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私はIT系の一般企業に務めるサラリーマン(男性)です。この度、待望の第二子が誕生し育休を取得しました。

育休を取得する男性は5%ほどで、しかもその大半は1か月以下の期間での取得です。今回、わたしが育休を取得する期間は3か月ですが、ここまで長期で育児休業を取得するのはおそらく割合としては全男性サラリーマンのうち1〜2%くらいでしょう。日本では男性の育児休業を取得することはまだまだ一般的とは言えない状況ですね。

この度、貴重な体験をさせていただいたため、男性が育児休業を取得したことによる経験や体験を共有していきたい所存で記事を書き始めました。男性でこれから育児休業を取得する方、したいと思っている方がいましたら参考になれば幸いです。

なぜ育児休業を取得することにしたのか

私は地方出身ですが、10年以上前に大学卒業のときに就職で関東にやってきました。妻とは元々は地方での大学時代の知り合いで、4年ほど前、結婚を期に関東へ出てきてもらいました。さらに妻の両親は現役で働いています。

このような状況のため、里帰り出産はできず、また周りに頼れる親族もおらず、夫婦2人のみの力で子育てをする必要がありました。そこで、第一子誕生の際、慣れない育児を産後間もない妻1人でこなすのは困難であるため、育児休業を取得することを決断しました。

現在、第二子も同じ理由で2度目の育児休業を取得しています。

育児休業を取得するまでの葛藤

育児休業を取得することを考え始めたのは、恥ずかしながら自分起点ではなく、妻に「育児休業を取得して欲しい」と言われたことが始まりです。

育児休業を取得することは、正直いってかなりの抵抗がありました。これまでの人生で、私は、私自身が育児休業を取得するとは思ったこともなかったからです。それはなぜかというと、ひとえに、仕事や家族・友達の周りの人間関係において女性の方しか育児休業を取得している人を知らなかったからです。世間では「宮崎謙介衆院議員が育児休業を取得する」といったニュースも流れていましたが、あまり自分ごととは捉えておらずそこまで関心を払っていませんでした。

育児休業を取得すること考えると、まず気になったのは、仕事のポジションがどうなるのだろうか、ということ。女性の同僚で育児休業を取得するまではバリバリ働いていたのが、育児休業から戻ってくるとどちらかというと補佐の役回りになっているのを実際にみています。私もチームのリーダを任せてもらっており、どちらかというと残業当たり前で前線に立って仕事をバリバリこなすタイプでした。育児休業を取得するとこの仕事の立場やスタイルが失われるのではないか

次に気になるのは男性なのに、育児休業を取得したらどう思われるかということ。私が育児休職を取得すると確実にチームメンバーの負担は増えます。私の職場では男性が育児休業を取得するという前例を聞いたことがなく、私が取得したいと申し出たら職場の皆からの扱いがどのようになるのか未知数でした。最悪の場合、男性なのに育児休業を取るあり得ない奴、として皆から見放されるのではないか、という懸念が晴れませんでした。

妻が第一子を妊娠し、妻から育休を取得して欲しいと言われるまで、私ははっきり言って育児の大変さをまったく知らず、知ろうともしていませんでした。子供が生まれてもこれまで通り仕事をし続けて、深く考えることなく、育児は基本的に妻がやってくれるだろうと漠然と思っていました。皆もやっているし。

それから男性が育児休業を取得するということはどういうことか、ブログを読んだり書籍を読んだり、自分なりに考えたり数ヶ月間の葛藤し続けました。結果として、マインドチェンジを果たした末に、最終的に育児休業を取得することに踏み切りました。

この葛藤の間、もっとも影響を受けたブロガーの河内瞬さんのサイト「主夫の日々」へのリンクを貼っておきます。このブログの内容は、正直、全男性に読んでいただきたい

周りの反応

育児休業を取得したいという意思を、まず、直属の上司に報告しました。

幸運なことに上司は2人のお子さんを持っており育児の大変さを理解されていたので、快く受け入れてくれました。それから上司と仕事の調整を相談しながら、徐々に関係者にも知らせていきました。

意外にも快く受け入れてくれたことが多かったです。とくに子供をもっている人からは、いろいろとアドバイスをいただけたり、子育ての大変さを教えてもらったり、とくに女性の方からは好評です

逆に、嫌味や苦言を言われたことはありません。

ただし、育児休業を取得することを連絡しても無反応な人もいます。面と向かっては嫌味や苦言は言わないけれども、このような方の中には快よく思っていない可能性があると思っています。このような方の心理としては、**「正直言って迷惑だけど、世の中的な働き方改革の流れがあるので、育児休業の取得者に対して物言いすると立場が危うくなるので文句を言うのはよそう」**という面があると思います。

育児休業を取得を周りに連絡すると、どちらかというと好反応なことが多かったですが、快よく思っていない方の存在私が育児休職を取得することで負担の増えるチームメンバーがいることを、肝に銘じておかなければならないと考えています。

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残業上等で仕事をバリバリやっていた私が、妻から「育休を取って欲しい」と言われてから育休を取ると決心するまでについてはこちらの記事にしています。

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